縄文時代の遺跡:三内丸山遺跡
三内丸山遺跡は、縄文時代前期から中期にかけて約1500年間続いた遺跡です。
場所は青森県青森市大字三内字丸山305
アクセスは、JR青森駅からだと「三内丸山遺跡」行きの市バスで30分
「⑦シャトルバス乗り場」からシャトルバスのねぶたん号「三内丸山遺跡前」で
下車約30分
JR新青森駅からもねぶたん号は出ています。
車で行くと東北自動車道青森ICから10分なので車が便利です。
関東からですとなかなか気軽に行くことはむずかしいですが、一度は行ってみたい遺跡のひとつがこの「三内丸山遺跡」です。
北海道・東北地方は縄文遺跡の宝庫ですので、世界遺産に登録される前に一度は遺跡巡りをしておきたいです。
三内丸山遺跡の特徴
- 広い
約35ヘクタール 東京ドーム7個分という広大な遺跡だったのが三内丸山遺跡です。
- 期間が長い
縄文前期から中期にかけて約1500年間続きました。
紀元前約3,500年~約2,000年までになります。
- 大量
出土した遺跡の量が膨大でした。
発掘されたのは、竪穴式建物跡、成人の墓、子どもの墓、掘立柱建物跡、貯蔵穴
粘土採掘坑、道路跡、膨大な量の縄文土器、石器、土偶、装身具、木器、骨角器
翡翠、黒曜石など
1992年(平成4年)から発掘調査がスタート。
1994年(平成6年)に遺跡の保存が確定、2002年(平成14年)に縄文時遊館が開館しました。
意外に新しく発見された遺跡です。
- 地域交流
色々な地域と交流し交易していた痕跡があります。
新潟県糸魚川の翡翠、北海道、東北、長野の黒曜石、琥珀などが見つかっています。
約5000年前から地域交流・交易が行われるようになったことが推定されます。
- 階級差
集落の住居、配置、墓に差が見られた
住民が集まって住んだ場所、お墓、祭祀場、ゴミ捨て場などに別れていました。
大人の墓と子供の墓が区別されていたようです。
子供は土器の中に埋葬されたようで、たくさん発掘されています。
さらに、集落の有力者とみられる環状配石墓が見つかっています。
- 「部属」「氏族」の違いも認識
貧富の差というより、信仰、儀礼の分化だったようです。