2万年前:旧石器時代の日本列島
旧石器時代の日本列島と周辺地域
約2万年前の日本の気候は、最終氷期のヴュルム氷期にあたり海水が凍って、海面は
今よりも100~140m低かったようです。
北の方を見ると、北海道と樺太島はつながっていました。
北海道と青森はつながっておらず、今の津軽海峡とそれほど変わらなかったようです。
冬は凍結し歩いて渡れたかもしれません。
上の地図を見ると、中国大陸と朝鮮半島はつながっており朝鮮半島は存在
しなかったのです。渤海とか黄海は陸地だったと言われます。
このヴュルム氷期が終わるとすぐに海面が上昇し、宗谷海峡が形成されます。
朝鮮半島は日本列島より後に形成されることになります。
Y染色体ハプログループで韓国人にO系の漢民族の遺伝子が多いのがこの地図からもよく
理解できます。
まあ、今でも繋がっているので漢民族と韓民族が同系なのは当然です。
中国大陸(現在の朝鮮半島)と九州もつながっていませんでした。
距離は近かったでしょうが、今とあまり変わりません。
対馬海峡は今よりも狭く、対馬暖流はまだ流れ込んでいませんでした。
そのため、日本海側は今のような豪雪は降らなかったようです。
この後、温暖化で海面上昇がおこり、対馬暖流が流れ込み、日本海側に豪雪が降る
ようになります。
この地図にはありませんが、長江河口と琉球も今より近かったようです。
瀬戸内海は完全に見る陰もありません。
本州、四国、九州、種子島、屋久島は一つの大きな島でした。
ユーラシア大陸のシベリアから陸続きの日本へ南下してきたのが、ナウマンゾウや
マンモスヤギュウ、オオカミ、ヒグマ、ヘラジカなどの動物が日本にやってきていた
そうです。
そして獲物であるそれらの動物を追って旧石器時代人が日本に渡ってきました。
狩猟採集用の石器が発見されています。
ネアンデルタール人が約4万年前に絶滅したと言われるので、ネアンデルタール人は
この頃は渡ってこなかったのでしょう。
日本人にネアンデルタール人の遺伝子はあまり多くありません。