多角的な分析と検証
日本の歴史を学ぶにも、多角的な分析と検証が必要です。
あらゆる分野、観点から対象を捉えることが重要になってきます。
どんな分野があるかと言うと
考古学
石器、鉄器、青銅器、古墳、はにわ、遺跡
日本人の起源と石器との関係
縄文時代の土器と弥生時代の土器
遺跡からわかる縄文、弥生時代の変遷
前方後円墳、四隅突出型墳丘墓と出雲、大和朝廷との関係
といったように考古学は日本史に重要な影響を及ぼすものです。
文化人類学
民俗学、柳田国男、音楽、宗教、文学、神話、伝説
神話、伝説の神様の由来とか、神楽と歴史の関係、言葉、訛りと日本人の起源
生活様式、食文化、あいさつ
日本人、アイヌ人、琉球人の違い
狩猟採集生活、稲作、畑作、園公民とか
柳田國男、折口信夫、梅棹忠夫などの実績・成果
日本書紀・古事記・万葉集
史料から紐解く。文章で書かれた記録。日本で一番古い文書の記録。歴史書です。
古事記(こじき、ふることふみ)は、一般に現存する日本最古の歴史書です。
日本書紀は、養老4年(720年)に完成した歴史書です。
万葉集は、7世紀後半から8世紀後半にかけて編纂された現存する最古の和歌集です。
これ以外ですと、先代旧事本紀があります。
先代旧事本紀は、尾張氏と物部氏の系譜を詳しく記述し、物部氏に関わる事柄を多く載せた歴史書です。
魏志倭人伝、後漢書東夷伝、漢書地理志などの中国の史料も参考になります。
朝鮮半島の歴史書は中世のものしか残っておらず、ほとんど参考になりません。
神社・寺院
古来、縄文・弥生時代から日本固有の宗教に基づく神社と古来よりある仏教寺院。
特に神社については、古代の日本を読み解くのに非常に重要な存在です。
一般に神社といっていますが、その種類は非常に多く、多岐にわたります。
有名な伊勢神宮、出雲大社、靖国神社から、街中の名もない神社まで広範囲です。
特に神社のご祭神を調べていくと歴史の真実が明らかになってくると思います。
神学
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、ゾロアスター教、仏教など
主としてキリスト教となりますが、日本では仏教も対象です。
神仏習合思想、本地垂迹説、廃仏毀釈運動なども歴史と関係のあるものです。
世界史
中国、朝鮮、モンゴル、ロシア、ペルシャ、インドを中心とした世界の歴史
近隣諸国が特に日本に影響を及ぼすものです。
なかでも中国、朝鮮半島、モンゴルは日本史に大きく影響を及ぼすと考えられます。
言語学
日本語とその他の言語との差
日本語の起源は未だに解明されていません。
謎の多い言語だと言われています。
謎の多いということからも日本の起源が解明できるのかもしれません。
確かに日本語は、日本でしか理解できませんよね。
お隣の韓国でも通じません。
農学
稲作、畑作、とその由来
稲作はどこから伝来したのか、ということも分かりかけています。
米のDNAを調べる技術が発達したからです。
今までの常識が覆されるかもしれません。
分子生物学
DNA、Y染色体、ミトコンドリアDNA、ゲノム解析から人類の祖先をたどる
ここ10年で急速に発達したのが分子生物学、DNA、ゲノム解析の学問です。
人類の起源、日本人の起源の事実が判明したともいえます。
地学
気象学、地震、火山、地層、海洋学
約2万年前の日本列島と現在の日本列島では地形が大きく違うらしいです。
地形だけでなく気候、海流なども時代によって変化しています。
気候の変化は日本の歴史にも大きく影響を及ぼすとされます。
寒冷な時代と温暖な時代では争いにも影響するのかもしれません。
火山の大噴火で人間は農作物がとれず、移動を余儀なくされます。